「北海道から本州の西端まで、1日で陸路で行けるか」

東北新幹線の終着駅が八戸までだった当時、ただこれを確かめたいがために新幹線の一人旅をしました。

スタートは当時在住だった北海道函館市、ゴールは友人が住んでいた山口県山口市としました。

山口に着いたら友人宅へ泊めてもらうことになったので、宿を含め旅行の手配という手配は特に何もせず、乗り継ぎが可能かどうかだけを調べて列車のチケットを取りました。

この時の調査方法はアナログで、普通、快速、特急、新幹線それぞれの運行ダイヤとひたすらにらめっこし、パズルのように組み合わせていく地道な作業でした。
当然、新幹線 宿泊 パックなど使えないので安くは行けません。

結果、途中で乗り換えが分刻みとなるものの、理論上1日で行けることがわかったので、インターネットを利用して特急と新幹線の以下チケットを取りました。

・函館~青森(青函トンネル経由)
朝7時発の始発特急に乗る

・青森~八戸
当時は新青森駅は建設中、青森駅から快速列車を利用

・八戸~東京(乗り換え時間7分!)
東北新幹線に飛び乗り一路東京へ

・東京~新山口(当時の駅名は小郡)
博多行きの東海道、山陽新幹線にて

・新山口~山口湯田温泉(到着地)
在来線を利用
これに関してはネット販売がなかったので、新山口駅で切符を直接購入しました。

これら4回の乗り換えを全て成功させれば、時刻表だけ見ると23時頃に新山口へ到着できましたが、問題なのは八戸駅から新幹線に7分以内で乗り換えられるか、でした。

グーグルマップでは駅構内の地図まではわからず、八戸駅に行ったこともなかったので完全に行き当たりばったりでした。

到着後は勘と看板だけを頼りに新幹線のホームへダッシュ、汗だくになりながらも、間一髪での乗り換えに成功しました。

東京駅での乗り換えは小1時間くらいあったので、広い東京駅で迷子になるくらいの余裕がありました。

函館駅から出発する際、有人改札を通りましたが、僕が持っている乗車券に「函館→湯田温泉」と記載されていたのを見た駅員さんの目が点になっていました。

新幹線は指定席、特急は混雑期でなかったため自由席を取りましたが、乗り継ぎを繰り返すので割引が特になく、片道4万円近くかかりました。

単純に北海道から山口まで行く場合、函館~羽田と羽田~山口宇部の飛行機乗り継ぎが可能でした。こちらは約7時間で到着するのに対し、陸路では16時間以上かかり、起きている時間の大半を移動に費やしました。

3泊4日を予定していましたが、帰りをどうするかは決めておらず、当時現役だった上野発の寝台特急に乗ろうかと企みましたが、費用面で断念し、来た時と同じように乗り継ぎを繰り返して帰りました。

片道約2000キロを4日間で往復、津軽海峡を越えて本州をほぼ縦断、しかもほぼ無計画というとんでも旅はこうして終わりました。

今は北海道まで新幹線が通ったので、同じルートでももっと楽に安価に移動できるかも知れません。

あの時、途中1度でも乗り換えに失敗していたらと、今考えると怖いもの知らずだったなぁと思います。